Vintage Life vol.9

祖母・孫・ひ孫がほがらかに暮らす築60年の和モダン古民家

おじいちゃん子だった 奥様の想いが繋げた家。

「おじいちゃんが建てた家だから、残したいなっていう気持ちは、ちょっとあったかな」と笑顔で語るのは、施主であるI様の奥様。今回のリノベーションの舞台は、奥様のご実家である築約60年のお住まい。奥様が生まれた時から過ごされていた場所で、十数年前にご両親が敷地内に新築のお住まいを建てた時もそちらには移らずに、おじい様おばあ様とこの家で多くの時間を過ごされていたそう。
「年頃的にも、両親と隣りの部屋はちょっと(笑)。なので、ご飯とお風呂は向こうの家で。とにかくお風呂は寒かったから、新しい家に入りに行っていました」。ご結婚後も、おじい様おばあ様と同居というかたちで、2階を新居兼ご主人が起した会社のオフィスとして、使い続けていたそうです。
その後、I様ご夫妻は東京のマンションへお引越しされるも、ご長男の幼稚園入園と第二子出産のタイミングがきっかけでご実家の建て替えをご検討することに。しかしさまざまな条件を考慮して、新築では叶わない大きさや、たくさんの想い出に満ちたこのお住まいを、リノベーションすることを決断されたのでした。

ふと目にした古民家カフェ。偶然からリノベが動き出す。

そんな折、奥様が街中で、「あれ?ウチっぽいなあ」とふと目を惹きつけられたのが「入母屋珈琲」。私たち『ヴィンテージ木ここち』が手がけた古民家リノベーションカフェです。
「本当にふらっと。ちょっと話を聞いてみようかな、と入ってみたんです。他社さんでも見積もりは取っていたんですが、予算に合わなかったり、古民家の実績がなかったり。結局『ヴィンテージ木ここち』に決めたのは、古民家を手がけた実績があったからというのが、やっぱり一番大きいかな」と語る奥様。
リノベーションにあたって意識していたことは?という質問には、「ちょっとおしゃれな感じ?(笑)」という素直なお答えが。「和モダンっていうのかな?新築に負けない感じで」と楽しそうに語る一方で、「あとは予算内に収めること。本当は対面式キッチンがよかったりとかはありましたが、活かせるものはそのままに。キッチンやお風呂の位置などは変えていないです」と、堅実な一面も。「旧いものと新しいもののバランスというか、うまくつくれたなと思いますね。自分の欲しかったパントリーとか、おばあちゃんの動線を考えて床をフラットにしたりとか」。そんなコメントひとつにも、ご家族思いの奥様の優しさがうかがえます。

リビングとダイニングの間にはスタディコーナー。
リビングとダイニングの間にはスタディコーナー。

満足度はもちろん120点です。

リノベーション前に気になっていたポイントは「寒さ」と「設備の老朽化」、そして「おばあ様の住み心地」でした。
そこで、まずはサッシを高性能化することで、断熱性能を向上。寒さを感じにくい室内環境をつくりました。
そして老朽化により、修理を繰り返していた水回りの設備を刷新。今後20年は心配なさそうです。
最後に、床の段差を少なくする、お部屋近くにトイレを設置、各所に手すりも設置するなどして、おばあ様にとって、安全で快適な間取りが完成しました。
奥様にオカムラホームの担当者についての印象は?という質問をしたところ、「たくさんワガママを聞いてもらって(苦笑)。特に現場監督さんには、とにかく振り回してばっかりでごめんなさい!という感じです」とお気遣いいただきました。

パントリーの入り口はR形状でアクセントを。
パントリーの入り口はR形状でアクセントを。

「家族みんながみんな言いたい放題言うから(笑)。ママはこうした方がいい、私はこうしたいっていう。でも最後の最後で、ママが言ってくれた主寝室から廊下に出られるドアはつくってもらって、本当によかったです」。というわけで、奥様の今回のリノベーションの満足度は「120点!」と、うれしいお答えを頂戴しました。

既存の瓦や木の戸袋など、和の設えが映える外観。
既存の瓦や木の戸袋など、和の設えが映える外観。
母屋部分の外壁には焼杉を採用。サッシを交換し、断熱性能も向上。
縦格子が目を引く玄関ホールの引き戸は全開放も可能。

子どもたちが走り回れる リビングがお気に入り。

気に入りの場所というリビングについても「リビングが広くなったのも、よかったかな。ここを起点に回遊できるような間取りも気に入ってます。ちょっとくらい子どもたちが走り回ってても、私の作業の邪魔にならない。まあ少しうるさいな、くらいで(笑)」と語る奥様。強いて言えば、「いろいろとモノが多いので、一階にファミリークロークが欲しかったかな」と率直なご意見もいただきました。
さて、最後の質問として、これからリノベーションをする方々へのアドバイスをうかがいました。「今、いろんなモノが値上がりしていますから、思い立ったら早めに、ということでしょうか。私たちは色々なことが本当にタイミングが良くて。やっぱり、思い切りが大事だと思いますね」と語ってくださいました。「あとは、ガス衣類乾燥機の乾太くん!本当におすすめ!これだけは言っておきたいです(笑)」終始にこやかで明るい奥様とご主人、優しいおばあ様、元気いっぱいのお孫さんたち。生まれ変わったこの住まいで、新たな家族の時間が、ほがらかに刻まれはじめていました。

仏間や神棚などで家族の歴史を継承する和室。

BEFORE

玄関を入って左側の仏間。リノベーションすることで、より一層の開放感が生まれた。
玄関を入って左側の仏間。リノベーションすることで、より一層の開放感が生まれた。
リノベーション前のダイニング。レイアウトはそのままに、老朽化した設備を21世紀仕様に変更して生まれ変わった。
リノベーション前のダイニング。レイアウトはそのままに、老朽化した設備を21世紀仕様に変更して生まれ変わった。
仏間や神棚などで家族の歴史を継承する和室。
母屋部分の外壁には焼杉を採用。サッシを交換し、断熱性能も向上
.縦格子が目を引く玄関ホールの引き戸は全開放も可能。
既存の瓦や木の戸袋など、和の設えが映える外観。
リビングとダイニングの間にはスタディコーナー。
パントリーの入り口はR形状でアクセントを。

故き良き住まいを、現代に。そして未来に。『ヴィンテージ木ここち』が実現します。

大切な思い出が詰まった家に住み続けたい、持続可能な社会に貢献したいといったニーズに応えるのが「住宅再生」、つまり「リノベーション」。古くなった住宅を取り壊すのではなく、新たな工夫を加えて蘇らせること。そして、時を経ることで生まれる美しさを愛しみながら暮らすこと。それはきっと、本物の価値がわかる世代に向けた、贅沢な住まいになるはずです。

「古民家・空き家活用の可能性を追求し、社会のマインドを変え、お客様の心と暮らしを豊かにし続ける」こと。それが、私たち『ヴィンテージ木ここち』のミッションです。

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