Vintage Life vol.8

家族の歴史が刻まれた場所で、三世代が暮らす築54年の入母屋の家。

ご主人のご結婚を期に、リノベーションを実現。

代々船橋市で農業を営んでいるI様ご一家。戦争の時に菩提寺も焼けてしまったため、家系図なども喪失しまっており、わかっているのは、江戸時代からこの地で野菜農家として暮らしていたということ。現在は、お父様の代からはじめられた、お花農家の二代目としてI様がその跡を継がれています。
お父様が幼少期を過ごされたのは、その当時で築300年と言われていた茅葺き屋根のお家。現在のお住まいは、お父様が小学校低学年の時に建てられた築54年のお住まいで、I様もこの家で育ったとのことです。
今回のリノベーションのきっかけとなったのは、I様のご結婚。ご両親との同居を期に、お父様お母様が日頃抱いていた問題点も解決しようということになりました。
「隙間風が寒い」「塵やほこりのお掃除が大変」「家の中の段差が多くて危ない」「室内が暗い」など、いざ手を入れようとなると、直したい部分も次々と出てきます。折りしもウッドショック、半導体不足、価格高騰など、世界の情勢が不安定だった中で、昨年6月にお引き渡しができたのは、I様ご夫妻にお子様がお生まれになったこともあり、本当に絶好のタイミングでした。

新築も検討したけれど、家族の思い出は何より大切。

オカムラホームとのご縁のきっかけとなったのは、I様が所有される地所にオカムラホームの野外広告看板を設置させていただいていたこと。そこで営業担当者と連絡を取ってくださり、親しくなったことから今回のリノベーションが動き出しました。
「そもそもは、新築しかない、と思っていました」と語るお父様。とはいえ新築の場合、諸経費が想像以上にかかってしまうことがネックとなり悩んでいたところ、もともとお住まいの母家を改修するという選択肢に出会います。「先祖代々から引き継いだ、家族の思い出がある母家を取り壊してしまうというのは、やはり抵抗がありましたし、立派な梁や柱、書院など、新築で再現するのは不可能だとうかがってしまった」結果、予算的にも新築に建て替えではなく、母家をリノベーションするという方針が決まりました。
そして、リノベーションに向けての打ち合わせがはじまります。I様は「とにかく担当してくれたプランナーの提案が、とてもよかったです。カーテンや壁紙には、ホテルライクにしたいという妻のこだわりも活かしてくださって、満足しています。とにかく打ち合わせも楽しかったですし、本当に感謝しています」と語ってくださいました。

高低差を緩やかにした玄関ホール。
高低差を緩やかにした玄関ホール。

悪いところは何もない、住み心地は百点満点です。

さて、完成後のお住まいでお気に入りの場所をうかがってみました。I様がまずあげてくださったのが、新しくなったお風呂。「ゆっくり入って一日の疲れを癒しています」。そしてもう一か所が、玄関ホールに移築された美しい「書院」と手彫りの「欄間」。「空間に広がりが出たことと、玄関が明るくなったのがうれしいですね」と大満足のご様子。「あとはキッチンですね。使いやすくて掃除もしやすいのが気に入っています」と語ってくださいました。お父様にうかがうと「キッチン裏のパントリーは、たくさん収納できて一目で足りないものもわかるので無駄な買い物もなくなりました。ウチのお嫁さんは収納もとても上手なんですよ」と笑みがこぼれます。
そして気になる住み心地についても、「家の中が暖かくなって、以前とは比べ物にならないくらい快適になりました」とI様とお父様。I様の奥様も「赤ちゃんとは和室でゆっくりできるのでとてもいいです」と大満足。さらに、生活動線を考慮した間取りや、親戚や友人らを招きやすい家になったことも、リノベーションの副産物とのことです。

原型を残しながら、丁寧に回収したヒトヨセ和室。
原型を残しながら、丁寧に回収したヒトヨセ和室。
食洗機付きの最新型キッチン。
ホテルのような印象を醸し出す、I様ご夫婦の寝室。

母家の仕上がりは大満足、別棟もお願いしました

最後に恒例の質問、これからリノベーションする方々へのアドバイスをうかがいました。「今回、オカムラホームさんとのご縁で『ヴィンテージ木ここち』さんに工事を依頼したわけですが、プランナーの方にいろいろ提案していただいて、初めて気づいたことや、自分たちだけではイメージが湧かなかったことなど、とても勉強になりました」とI様。「我が家の場合、二世帯住宅で玄関はひとつですが、親世帯と生活スタイルが違うこともあるので、水周り設備は分けたこともよかったですね」と、当時を思い出してくださいます。「工事のタイミングも、あの時決めて本当によかったので、『いつまでに決めてやる!』というタイミングは、とても大事」と語ります。お子様も生まれて、広くて、綺麗で、暖かいお家でのびのび育てられている。今まで住んでいた賃貸のアパートだったら、なかなかそうはいかなかっただろうな、とI様。お子様の泣き声も、お父様たちにはあまり聞こえてこないそうです。家族の長い歴史が刻まれた、この生まれ変わったお住まいで、新しい歴史が育まれていました。

長年外から見えなかった書院と欄間には、この機会に裏からライトアップも施して。
長年外から見えなかった書院と欄間には、この機会に裏からライトアップも施して。
LDKと一体化した広縁。
ご家族が大絶賛のパントリー。

BEFORE

段差も大きく、書院の裏側で狭く暗い印象だった西側の広縁。リノベーション後はキッチンへの動線に生まれ変わった。
段差も大きく、書院の裏側で狭く暗い印象だった西側の広縁。リノベーション後はキッチンへの動線に生まれ変わった。
改装工事中のヒトヨセ和室の様子。画面左側には、リノベーション後も御仏壇と御神体が変わらずに収められている。
改装工事中のヒトヨセ和室の様子。画面左側には、リノベーション後も御仏壇と御神体が変わらずに収められている。
LDKと一体化した広縁。
長年外から見えなかった書院と欄間には、この機会に裏からライトアップも施して。
原型を残しながら、丁寧に回収したヒトヨセ和室。
.高低差を緩やかにした玄関ホール。
食洗機付きの最新型キッチン。
ホテルのような印象を醸し出す、I様ご夫婦の寝室
ご家族が大絶賛のパントリー。

故き良き住まいを、現代に。そして未来に。『ヴィンテージ木ここち』が実現します。

大切な思い出が詰まった家に住み続けたい、持続可能な社会に貢献したいといったニーズに応えるのが「住宅再生」、つまり「リノベーション」。古くなった住宅を取り壊すのではなく、新たな工夫を加えて蘇らせること。そして、時を経ることで生まれる美しさを愛しみながら暮らすこと。それはきっと、本物の価値がわかる世代に向けた、贅沢な住まいになるはずです。

「古民家・空き家活用の可能性を追求し、社会のマインドを変え、お客様の心と暮らしを豊かにし続ける」こと。それが、私たち『ヴィンテージ木ここち』のミッションです。

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